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CL教育研究会 ― 建設的な生き方 ―

受講者の方へ

インストラクターの会

「CLインストラクターの会」は以前はアドバンストレーニングの名称でした。指導資格を受けたインストラクターの集会でインストラクター以外の生徒さんは参加しません。以前いっしょにという案がでましたが、レイノルズ先生のアドバンストレーニング(講義)が含まれ、CLを使っていないと理解できない内容があり、インストラクターのみになっています。CLの理解を深める目的があります。(実践が不可欠)

第13回「CLインストラクターの会」(Zoom方式)開催予定
日 時
2022年8月27日(土)午後2時~午後4時まで
形 式
Zoom方式
会 場
東京
主 催
横山 彰 / Zoom設定担当:芹澤幸彦
第14回「CLインストラクターの会」
日 時
2023年2月25日(土)午後2時~午後4時まで
形 式
Zoom方式
主 催
横山 彰 / Zoom設定担当:芹澤幸彦

CL教えと格言

CLの教え(2つのキィーポイント)

1. 森田療法の創始者、精神科医・森田正馬の教えが基本となっている

感情は人生でだいじな部分ですが、人生すべてではありません。私たちは自信、やる気、愛、幸福感、満足感などの感情が湧くのは大歓迎ですが、寂しさ、孤独感、気が沈む、不安、臆病な気持ちが湧くのは嫌です。嫌な感情を無くそうとしたり、なんとか変えようと苦心しますが、残念ながら感情は私たちの手に負えません。会社面談前に緊張感をなくして、自信をつけてことに望むのは不可能なことなのです。感情は現状を知る自分自身の自然な状態を示しているだけです。感情は天気と同じ心の自然現象で自分の意志でコントロ-ルできません。コントロ-ルできないので責任はありません。どんな気持ちや感情が湧いてもなくてもダメな人、悪い人ではありません。そこで、どんな嫌な感情でも、解決しようとせず、今湧いている感情を知って、受け入れ、感情から学び、必要な行動に向かうのが、ベストな道です。

行動は感情とは対照的に、自分の意志でコントロ-ルできます。どんな感情が湧いていても、行動には責任があります。どんな小さな行動にも良し悪しのモラルがあります。行動や環境で再刺激されなければ、感情は時間の流れで消えていきます。周りのたくさんの事実はなすべきことの情報を常に与え、感情はその情報のひとつにすぎません。要は、人は「事実を受け入れ(感情的な面も)、目的を知って、なすべき行動をする必要がある」ということです。

2.内観療法創始者、吉本伊信の教えが基本となっている

常に、自分の取り分を取りそこねないように考えていたら、必ずや自己中心や自意識過剰になり、年中みじめな思いをもつことでしょう。世界は私たちに十分な青信号と褒美を送っているようには思えません。自分の努力に、どれほど他の人への「ありがとう」があるかを考えまいとしたことはありませんか。もちろん与えられた体とか言語能力にではなく。仕事はあなたに与えられ、だれかにやり方を教わりました。そこで、収入は直接あるいは間接的に他の人からきます。それなのに、「自分の努力」で収入を得たと言う人がいるのは、変ですね。

今成し遂げた成功を喜び、自分の努力を通して、「親の育て方が悪かった問題を乗り越えて」と簡単に人生をまとめるのは、都合がいいかもしれません。都合がいいかもしれませんが、狭く、間違った見方です。ちょっとした内観で、誕生してから現在まで、たくさんの知った人たち(だれかが、やる気があってもなくても都合が悪くてもオムツを変えてくれた)、知らない人たち(道路で反対車線を守って運転してくれるので衝突しない)やもの(コンピューター、水道管、ガス湯沸かし器)に支えられてきたことがわかります。CL内観の教えは、世界から支援されている事実を具体的にみつめ、自分が世界から受けている借りを返したかをみるよう学びます。十分にしてくれなかったと不平を言って迷惑をかけた他の人たちにの努力に、して返すことを発見します。神経質のとき、私たちは自己中心で文句を言います。健康なときは世界からの贈り物や借りを認め、健全な感謝が湧き、実際的な罪悪感が湧きます。

"David Reynolds has a great gift for helping readers
cut through the fantasy and foolishness of their lives,
so that real change becomes possible."

―Michael Crichton―"A Handbook for constructive Living"表紙カバーより

デビッド・レイノルズは、想像や愚かさの人生を克服する人々に
偉大なプレゼントを持つ。
それは、【真に生まれ変わるために事実に直面する】教え

マイケル・クライトン氏 ―「ライジング・サン」、「ジュラシック・パーク」原作者

CL格言 ―レイノルズ先生による格言集―

解説:CL教育研究会

恐怖と闘わなくていい。隠された恐怖を見つけ出す必要はない

どんな強い感情も感じるという心の自然現象。湧いては消える天気と同じ。感情は湧くまま、そのままにしておけばいい。嫌な気持ちを解決しなくていい。

恐怖症は空の旅を避ける理由にならない。

怖くても切符があれば飛行機に乗れる。

夢すべてのために、自分の行動がある

行動で夢が叶う。夢を具体的な目標に変えて。

不満を言ったり、他の事情で感情を刺激しなければ、感情は時間の流れで消える

財布を落とした悔しさは、半年後には薄れている。優しい言葉かけをしたり、プレゼントをし続けると相手への愛情は続くかもしれないが…。

いつも気分のいい人生はつくれない

時には辛い、悲しい、苦しい感情が湧く状況になるのが人生。ずっと楽しい気分でなくていい、喜びも湧いては消える。

自信は何かをして成功した後に起こる; する前からある必要はない

びくびくと初めて自転車に乗って上手に運転するまで努力したら自信が湧くかもしれない。初めて取組んだ仕事の成果が出たり、上司に認められたら自信が湧くかもしれない。自信があるからするのではなく、する必要があるから行動する。自信がなくても必要な行動はできる。

どんな感情があっても行動への責任を取らなければならない

行動は自分の意志でコントロールできるから責任がある。面倒でも億劫でもいいから片付ける→行動すると面倒、億劫は消える。感情より行動が先。やる気が起きてからではいつになるやら…。

することを変えることによって自分の過去を変えることができる

だらしのない自分を変えたいなら、今脱いだ上着をハンガーにかければ新しい自分の過去ができる。どんなに考えても考えだけでは、何も変わらない。さあ、立ち上がって!

だれも、人がなぜそうするかを本当に知らない

ことばではいろいろ説明するが・・・。動機づけや言い訳より、どんな行動をしたかどうか。

心は、いつも平穏、幸せでなく、柔軟な心が最適

空想、想像の世界ではなく、現実の状況、環境にフィットした心。暑い時は暑く、寒い時は寒い 悲しい時は悲しく、辛い時は辛い 。

感情を治す必要はない

治せない。治そうとするときは座って考えているだけ。行動は治せる。

自力で出世した人の作り話は、返済不能者の話が正しい。

他力(他の人、もの、自然の支援)なくして成功はない。だれもがいただくばかりで、お返ししていないのが本当。

建設的な活動で無我夢中になると神経質の苦しみは消える

つらくても掃除や洗車に夢中になるとき、苦しみは消える。じっとしていると自分にばかり考えが向いて、辛さはふくらむだけ。

成功への欲求が強ければ強いほど恐れや不安は強くなる

結果は分からないから失敗を予想して不安や心配が湧くのは当たり前。不安のチェックより、目的チェック。不安なまま必要な行動に注意を向ける。

夢を見るのは悪いことではないが、夢を見るだけのこと

夢をもつだけでは何も実際に生まれない。夢に向かった行動が実際に近づく。

努力はすでに成功

目的ある今、ここの行動の努力こそ成功。結果はつくれない。

神経質の苦しみは、自己中心とまちがった方向に注意を向け大きくなる

辛さを無くそうとする(できない)方向に向かうと別の苦悩をふやす→あれこれ考えて動かず苦しさは増す。行動できることを次々こなしていると現状も自分も変わる。

人生は常に現実の限界を超える欲求を伴う

夫や妻、恋人に完璧を求める…相手も自分も不完全な人。

両親を許すのは大したことではない、両親からの許しを探すことの方がずっと大切

世話していただいた事実、困らせて迷惑をかけた事実を具体的に知ると至らなかった自分を知る。

話とか薬物治療、アルコールで、苦しみを排除しようとしないで

体を使わない楽なやり方は精神的な苦しみをやす。目的ある行動が一番の解決法。

事実は考えや意志にではなく、行動だけに直接応える

行動することで新たな結果が出る。考えや意志だけでは、現実に何も起こらない。